
あなたは今使っている基礎化粧品に含まれている添加物について、意識したことがあるでしょうか?石油由来の成分や香料、着色料などの添加物を使っている基礎化粧品を使うと、肌に悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、無添加クレンジングについて詳しくご紹介したいと思います。無添加とはどういうことなのか、無添加のクレンジングはなぜ肌に良いのか、そして、クレンジングのタイプによる違いについて詳しくご説明します。無添加クレンジングによる効果を知れば、使いたくなること間違いなしです。
■無添加の定義とは?
無添加のクレンジングを使うと肌に負担がかからないなどと言われていますが、そもそも無添加とはどういうことなのでしょうか?
実は、化粧品に「無添加」と表記をするためには、何か法律で基準が定められているわけではありません。各メーカーがそれぞれの判断で特定の成分を添加していない場合に、無添加と表記しているだけなのです。そのため、無添加と書いてあるクレンジングであっても、安心してはいけません。メーカーが定めた添加物が入っていないだけで、もしかしたらあなたの肌に影響を及ぼす添加物が入っているかもしれないからです。
例えば、化粧品によく含まれる肌にあまり良くない添加物の成分には、シリコン、石油系界面活性剤、防腐剤、合成着色料、香料などがあります。シリコンは「ジメチコン」「ジメチコノール」など、石油系界面活性剤は「エデト塩酸」「ラウリル硫酸ナトリウム」など、防腐剤は「パラベン」「パラオキシ安息香酸エステル」などと表記されます。
これらの添加物の表記名を覚えておき、基礎化粧品やクレンジングを購入する際に成分表示をしっかり確認するようにしましょう。
■クレンジングが重要な理由
美しいお肌を保つために最も大事なのはクレンジングと言われていますが、それはなぜなのでしょうか?
肌にはもともと、外部の刺激から肌を守るためのバリア機能を持っています。NMFと呼ばれる天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂膜などによって、肌は守られ潤いが保たれています。
ところが、クレンジングをしっかり行わないと、肌に残ったメイクの汚れと皮脂が混ざって雑菌の温床になってしまいます。肌に住み着いた雑菌は、肌荒れやシミ、吹き出物の原因になり、その結果美しい肌が失われてしまうのです。
肌を乾燥から守るために、化粧水や乳液を使うことももちろん大事です。しかし、クレンジングが十分でなく肌に雑菌が繁殖している状態で化粧水や乳液を使っても、雑菌の上から塗りつけているだけです。それどころか、ますます雑菌を繁殖させてしまうでしょう。
肌を美しく保つためには、毎日のしっかりとしたクレンジングと洗顔、そして、保湿ケアをすることが重要なのです。
■無添加クレンジングの効果【種類別】
無添加のクレンジングが肌に良さそうということはわかりますが、どのような効果が得られるのでしょうか?クレンジングの種類別に見ていきましょう。
・クレンジグミルク
水分が多く洗い流すミルクタイプのクレンジングは、最も肌への刺激が弱いとされています。そのため、肌が弱い人や肌が荒れて敏感な状態になっている人に、おすすめです。
ところが、洗浄力を強くするために合成界面活性剤を使用している商品も増えてきています。
無添加のクレンジングミルクなら、肌に負担をかけることなくしっかりとメイクを落としてくれて、美しい肌を保つことができるでしょう。
・クレンジングジェル
洗い流すタイプのジェルクレンジングは、ミルクタイプのクレンジングの次に肌に優しいと言われています。
ジェルクレンジングには、水性タイプと油性タイプがあります。肌がオイリーな人やオイルが苦手な人は、水性タイプを使うと良いでしょう。水性タイプは洗浄力が弱い反面、添加物が少ないという特徴があります。
メイクをしっかり落としたい人は、より洗浄力が強い油性タイプがおすすめです。しかし、合成界面活性剤が含まれている可能性が高いので、注意が必要です。
・クレンジングオイル
オイルタイプのクレンジングは最も洗浄力が強いですが、その分刺激が強い石油系界面活性剤が使われている可能性が高くなります。そのため、しっかりと成分表示を確認しましょう。
また、オイルクレンジングを使う人の多くが、肌の乾燥が気になるため使うと思います。一見、オイルクレンジングを使うと肌の乾燥を防げそうな気がしますが、実はそうではありません。オイルクレンジングによって肌が乾燥し、不足した皮脂を補うために皮脂量が増えることがあります。
乾燥肌の方はそれ以上の乾燥を防ぐため、オイルタイプのクレンジングは使わない方が良いでしょう。
■まとめ
無添加クレンジングについて詳しくご紹介してきました。
無添加と書いてあるからと言って、必ずしもすべての添加物が含まれていないということではありません。あなたが気になる添加物が入っていないかどうかを、成分表示を確認して見定める必要があるでしょう。
また、クレンジングのタイプによって、肌への負担は大きく変わります。合成界面活性剤が含まれている可能性が低く、肌に優しいミルククレンジングか水性のジェルクレンジングがおすすめです。成分表示をしっかりと確認し、無添加クレンジングを使うことで美しい肌を守るようにしてください。